瀋陽・北陵城壁


瀋陽は17世紀初頭、清朝最初の都が置かれ、盛京と名付けられた。
郊外には初代・太祖ヌルハチと2代・太宗ホンタイジの二人の皇帝が眠る陵墓がある。
前者を福陵(東陵)、後者を昭陵(北陵)という。

今回紹介するのはホンタイジとその皇后の眠る昭陵。
建立は順治8年(1651年)で、着工から8年を掛け完成した。
盛京の北方約10里(6km弱)にあることから北陵とも呼ばれ、墓域も18万平方メートルと清の“関外三陵”のうち、最大である。

長い参道の先には「方城」と呼ばれる城壁で四角く囲まれた祭祀空間と、実際の陵墓を囲む円形の城壁、「宝城」がある。

写真はその「方城」部分の城門(隆恩門)と城壁である。
方城の城壁は青みがかった煉瓦「青磚」で造られ、南側(写真の部分)の高さは2丈3尺3寸(約7.46m)ある。周囲495丈9尺(1.6km弱)、城壁上部の寛さは2mである。

2004年11月訪問。