ローマ・セルウィウスの城壁


ローマ最古の城壁、セルウィウスの城壁。紀元前509年に第6代ローマ王セルウィウスが造築した。
ローマの七つの丘を囲む全周8kmの城壁は、後世の物と違い自然石を加工して出来ている。
城壁建造後、市内の人口は大いに増加し次第に城壁外に住居が広がっていく。
更に蛮族の跋扈し始めた3世紀、時の皇帝アウレリウスは新たに全長19mに及ぶ煉瓦の城壁、所謂“アウレリアヌスの城壁”を築く。(これについてはいずれ詳述予定)

王政時代の名残であるセルウィウスの城壁は、今ではローマ・テルミニ駅前にごく一部が保存されているのみである。

上:セルウィウスの城壁。
下:ローマ地図。外側の線がアウレリアヌスの城壁、内側の小さな線がセルウィウスの城壁。

2008年夏訪問。